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石巻工房ニュース - KOBO NEWS - Vol.19
東北もついに梅雨が開け、石巻も暑い日々が続いております。
8月1日(月)は石巻の夏の風物詩「川開き祭り」でした。
震災直後に作られたISHINOMAKI BENCHも街の風景にすっかり馴染んでいます。

石巻工房ニュース - KOBO NEWS - Vol.19 のコンテンツは以下となります。

CONTENTS

■ Raphaモバイルサイクルクラブが石巻工房を訪れました。
■ 石巻・東京でワークショップを開催しました。
■ 山形ビエンナーレ2016での展示・ワークショップ詳細が公開されました。
■ 掲載メディアのご紹介
■ Column 工房長のサイケデリックな日々 Vol.17

Raphaモバイルサイクルクラブが石巻工房を訪れました。

今年で3回目の開催を迎えたサイクリングイベント「ポタリング牡鹿」のイベントで、Raphaモバイルサイクルクラブが石巻工房を訪れました。
Raphaはロンドン発のサイクリングアパレルブランドで、彼らが所有する移動式店舗「モバイルサイクルクラブ」の一部の家具を石巻工房で製作しました。1年前に納めた家具ですが、様々な場所で活躍しているそうです。
参加者はおいしいエスプレッソを味わいながら、最新のウェアなどの展示を楽しみました。


石巻・東京でワークショップを開催しました。

石巻工房ではDIYのノウハウを学んだり、ものづくりの楽しさを感じてもらうため、継続的にワークショップを行っています。
7月は石巻と東京にて3つのワークショップを開催しました。

・Reborn-Art Festival×ap bank fes 2016
牡鹿半島の荻浜小学校を会場に、ISHINOMAKI BENCH作りのワークショップを行いました。なんと参加者全員がDIY初心者でしたが、ベンチを1台作り終える頃には皆さんインパクトドライバーの使い方も様になっていました。
ワークショップで作ったベンチは、宮城県の石巻、牡鹿半島、松島湾で来年開催される Reborn-Art Festivalの会場に設置されます。


・まちかぐワークショップ
石巻中央一大通り商店街にて、地元の方に向けたワークショップを行いました。
「まちかぐプロジェクト実行委員会」が主催するイベントで、新しくなった商店街に設置する家具の公開制作と、端材を使った木製小物の制作ワークショップを行いました。新しい住まいの復興住宅にと小さな踏み台を作ったり、夏休みの工作として親子で参加されたり、老若男女さまざまな方がいらっしゃいました。


・Design小石川 スツールワークショップ
7月15日(金)に東京都文京区にオープンしたDesign小石川にて、毎週土曜日に開催される「Weekend market」。産直野菜や雑貨の販売とともに、石巻工房のスツールワークショップを開催させていただきました。

■ 山形ビエンナーレ2016での展示・ワークショップ詳細が公開されました。

9月3日(土)より山形市内で開催される「山形ビエンナーレ2016」に石巻工房も参加いたします。公式サイトもリニューアルされ、参加アーティストやイベントの日程などが公開されました。
石巻工房は昨年度から東北復興支援機構TRSOとともに取り組んでいる「こども芸術の村プロジェクト」の一環として開発した子どものためのDIYキット「bento」の一部を制作体験できるワークショップと展示を行います。



公開日:9月3日(土)- 9月25日(日)会期中常設
※ 9月5日(月)、9月20日(火)休館
時間:9:00~16:30
※ ワークショップは10:00~12:00/13:30~15:30
展示会場:文翔館正面広場(山形県山形市旅篭町3-4-51)
■ 掲載メディアのご紹介

・8月2日(火)発売の雑誌「モノ・マガジン」no.766に「DECK CHAIR&OTTOMAN」が掲載されました。




・CNN Philippinesに、3月にフィリピンで行ったワークショップの記事が掲載されました。

リンク先は英文になりますが、ご一読いただければ幸いです。
 
■ Column 工房長のサイケデリックな日々 Vol.17


テーマ「授業料」


先日、私の不注意で左手の指先を怪我してしまった。
医学用語で述べるなら、
第二、第三、第四指の末節創傷となる。
ついでに裏ドラが乗っかって、中指先の骨折というオマケもついた。

当然ながら仕事は滞り、
工房のスタッフには多大な迷惑をかけてしまった。
加えて、
利き手ではないにしろ、
日常生活の細部に渡りこの上なく不便な生活を強いられている。
例えば、
風呂に入って右半身を上手く洗えない、バスタオルで背中を半分しか拭けない…とか。
だがそれは全くの自業自得になるわけで、誰にも文句は言えないが、
むしろ、その不便さを楽しもうとする私がいるわけだ。

結果、痛みと不便さという授業料を払って、片手でいろいろできるスキルを得た。
それよりも、油断が招く重大な危険性を身をもって知ることができた。

さて、
今回のお題は授業料。
学生の勉学にかかる費用のことではなく、
知恵と知識、経験を得るために支払う、その対価としての授業料の話だ。

私は昔から無駄に授業料を払ってきた。

仕事では初めての案件に挑み、
思いつきや思い込み、果てはどんぶり勘定といった具合に進めていき、
結局儲からないこともしばしば。
その都度、授業料を支払い続けて、
少しずつ知恵を蓄積できるまでになったが、
イレギュラーな横槍で思いもしなかった事態になることも少なくない。

先週は、私が製作・納品した商品の寸法が違っていて、
お客さまにお叱りを受けた。
図面通りに切り出したつもりだったが、
最初のピースが間違っていたために全ての部材が間違っていたという単純ミスだった。
作りなおして再納品ということでなんとか収めていただいたが、
大量に切り出す前に寸法を確認すればよかっただけの問題であり、
一手間を億劫がったために、支払った授業料、つまりは失った時間と労力、信用は大きい。

インターネットが生活の一部になったことから、
支払う授業料に拍車がかかった。
実店舗に行かなくても手に入れることができる便利さの代わりに、
画面越しに自信を持って判断したものが、
ものの見事に期待はずれな商品であったことは枚挙に遑(いとま)がない。

以前、
気象予報士の資格取得を目指して、
ユーキャンの門戸を叩いてみたことがあった。
結論から言えば、
何時でも勉強できるという甘い見通しにあえなく挫折し、
ダンボールの中に教材が眠ったまま時間は過ぎていったが、
当然のように見て見ぬふりをしていた。
その教材たちも、
箱ごと津波に流されたので、勉強できなくなったのは津波のせいだということにしている。

無論、授業料(教材費)は前払いであるから、それ自体は無駄になったわけである。
思えば中学時代に手を出した進研ゼミもそうだった。
得た教訓は、

“ 何事もラクをして得られるものはない ”

という当たり前のことなのだが、
ついつい幻想を抱いてしまうのは人間の性なのかもしれない。
そして、その払った授業料もつゆ忘れ、再び払うこともまたしばしば。
人間はそう容易には進化しないらしい。
と、個人的な問題を全人類の問題にすり替えてしまうという言い訳は我ながら上手くなった気がする。

「ところで指の怪我は具体的にどんな怪我だったのですか?」
最近よく聞かれる質問なので、
以下の様に説明している。

私 「ジッポーライターって知ってます?」
相手「タバコ吸わないんでちょっと…」
私 「あ、タバコ吸わないんですか…」
  「それじゃ、パピコってアイス知ってます?」
相手「夏になると食べたくなりますよねぇ」
私 「あれって、食べるときに先っぽをポキって折りますよね?」
  「で、ちょっと溶けてると一回で切り離せない時があるじゃないですk…」

相手「あぁぁぁ、もういいですっ」



説明も上手くなった…気がする。



 
株式会社石巻工房 

渡波字栄田164-3, 石巻市, 宮城県 986-2135, Japan


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